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    【裁判関係本のレビュー-12】プロ弁護士の思考術 (PHP新書) 新書 - 2007/1/16 矢部 正秋 (著)

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      ★☆☆☆☆ 1点

      レビュータイトル:老人の価値観 2015年8月24日

      本人訴訟の原告です(係争中)

      相手は代理人弁護士をつけており
      素人対プロ弁護士という格好です。だから相手を知るために読んでみました。

      わざわざ「プロ弁護士の」とタイトルをつけるだけあって、典型的な若者批判から始まります。
      曰く
      「ベテランと若手とでは、考える力に、将棋のアマとプロのように歴然とした差がある」
      「若手の考えは、曲がったり、ねじれたり、方向違いのことが多い」

      ・・・まったくの上から目線。よっぽど部下にバカが多いのか、或いは自分がよっぽど
      大した人間だと思っているのか、、、若くたってアタマの切れる人はいるし
      ベテランでもバカはいくらでもいるでしょう。単にこの著者の世界が狭いだけ、と初めから反感を覚えました。
      そもそも「先生」と呼ばれるものにロクな人物はいない。その典型です。

      内容は「自分はこんな本を読んでいる、知っている」という引用(パスカル、和辻哲郎、ルース・ベネディクト,,,)
      がしょっちゅう出てきますがそれが自分の思想や思考とどう結びついているのかという「昇華」がまったく無いのです。
      教養がある、という自慢でしかありません。人の言葉を自分の言葉として語る事ができていない。

      内容も「はじめに」に凝縮されたメッセージに書かれているように
      頭のできの悪い経験のない若手諸君に「ああしろこうしろ」の説教なのです。
      それで本当に人間が伸びる事はありません。何故かというと
      「そこに書かれている事をその通りする」というのはバカの再生産にしかならないからです。
      みんなが同じ方法で思考が伸びるわけが無い。個々が自分のオリジナルの術を個別に開拓する事が
      本当の思考を伸ばす唯一の方法だからです。その方法はこの本には書かれていません。

      普段から「偉そうにしている」弁護士先生が書かれた「説教本」を読みたいなら
      これに勝る本はありません。大嫌いなタイプの本です。

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      澤村翔子

      【裁判関係本のレビュー-11】事実認定の考え方と実務 単行本 - 2008/3/1 田中 豊 (著)

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        ★★★★★ 5点

        レビュータイトル:本人訴訟にも役立つ必読書 星五つ! ☆☆☆☆☆ 2015年8月21日

        本人訴訟の原告です。
        参考になるかと読んでみました。

        タイトルからは、事実認定権を持つ「裁判官」を読者として想定した
        「裁判官が正確な事実認定をするために注意すべき事」についての論考か
        とも予想しましたがそうではなく、実は
        「裁判官を正しい事実認定に導くために心すべき事」という観点も常に念頭において
        話を進めたいと考えています、と「はしがき」に書かれています。

        つまり、本人訴訟を初めて経験する人が裁判官に「正しい事実認定」をしてもらうための
        指南が書かれている、ということなのです。有り難いです。素晴らしい視点です。
        なぜそのような視点を著者が持ったかというと、これも「はしがき」に書かれていますが
        「正しい事実認定も誤った事実認定も基本的には当事者による主張・立証活動の質と量とを反映させたものである」
        「すなわち、判決中での誤った事実認定は、当事者の主張・立証活動の失敗作という側面もある」
        と、著者が長い経験から考えるようになったからなのだそうです。

        これは説得力があります。そして、まず民事裁判における事実認定の大枠(総論)を解説した後に
        かなりの数の事例(最高裁判例と下級審裁判例)をとりあげて実際の事実認定における実践的な
        解説(各論)が展開されます。事例が豊富なので事実認定の「普遍的な考え方」が自習できるのです。

        素晴らしいです。本人訴訟の方は必読です。この本と併せて同じ著者の
        「法律文書作成の基本  Legal Reasoning and Legal Writing 」を読めば、法律に素人の人間にも
        「裁判官の心証を勝ち取る主張活動すなわち完璧な準備書面の作成」が可能になる事を請け負います。

        田中豊氏の著書には本当に感謝しています。
        勝訴まであと少し。頑張ります。

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        【裁判関係本のレビュー-10】有利な心証を勝ち取る民事訴訟遂行 単行本 - 2015/1/31 佐伯 照道 (著), 天野 勝介 (著), 森本 宏 (著), 米倉 裕樹 (著)

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          ★★☆☆☆ 2点

          レビュータイトル:新米弁護士が読むなら評価は違うのかも知れません。或いは「経験があっても分かってない弁護士」が読むのも良いかも知れません。 2015年8月20日

          本人訴訟の原告です。

          最初に書いときますが、☆ふたつ、の評価は「民事訴訟を本人訴訟で初めて提起する」人間からの評価ですのでご承知おきください。
          ※読み手の立場によって評価軸が変わるのは当然ということを諒解してください。そうじゃない弁護士がたくさんいるので。

          提訴から2年経過してあらかた民事訴訟がどういうものか掴めてきて、
          あとは当事者尋問を残すのみ、という段階で読んでみました。

          駆け出しの新米弁護士向け(或いは司法修習生、法科大学院生向け)の事例研究本でした。
          「はじめに」にも「司法制度改革により弁護士が一気に増え、法律事務所に就職もできず
          司法修習修了後すぐに独立を強いられ、訴訟を経験する機会も先輩もいない弁護士が
          たくさんいるので彼らの訴訟技術向上のために書いた」とあります。(要約)

          要するに「新入社員教育テキスト」のレベルなんです。長年の経験で培った奥義が書いてあるわけでは無い。

          たとえば書かれている事例は「証拠が少なくて依頼者の供述が曖昧な火災事故」なんですが
          「訴訟を始めるためにしなければならない、依頼人からの聞き取りの注意事項」だけで92頁あります。
          そもそも第1章のタイトルが「供述の信用性」です。
          よっぽど、世の中の依頼人というのはいい加減な人間が多いのか。

          そう言えば私の訴訟の相手方(被告)の弁護士も、依頼人(被告)のいい加減な話を鵜呑みにして
          ずいぶん法廷で恥をかいていますが、この本のようなことをしなかった、ということなんでしょう。
          そういう意味では「経験があっても分かってない弁護士」が読むのも良いかも知れませんね。

          あとは具体的に「訴状」「答弁書」「準備書面」などが全文掲載されていてケーススタディには
          なっているのですが、事例が「証拠が少なくて依頼者の供述が曖昧な火災事故」ひとつなので
          まったく『普遍性』というものが無い。「できる限り普遍的・客観的視点にて解説」と書いてあるが
          普遍的なのは「新米弁護士に対しての注意事項」が普遍的なのであって民事訴訟についての普遍的な「遂行方法」
          が書かれているのではありません。「聞き取りの時は相手の話をさえぎらないで最後まで聞く」とか、これはもう
          「ビジネスマナー」のレベルです。

          ということで、素人の私にも読み応えの感じられない一冊でした。
          弁護士といっても新米はこんな新入社員と同じレベルなのかという、当たり前の事がはっきりさせられた一冊です。
          新米弁護士が読むなら評価は違うのかも知れませんが私には益のない本でした。

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          【裁判関係本のレビュー-9】訴訟の心得 単行本 - 2015/1/28 中村直人 (著)

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            ★★★★☆ 4点

            レビュータイトル:"勝てる裁判"の秘訣が満載、ではない。まさに心得本。 2015年8月14日

            「訴訟の心得」という本の題名と中身がたいへんよく一致しています。
            対象は企業が当事者となる訴訟の初心者(企業の法務担当とか、訴訟の経験がまだ少ない新米弁護士)だそうで、
            「一般人同士の訴訟は対象としていない」と明言している(はしがき)が、しかしこの本の内容は
            一般人相手の民事訴訟の本人訴訟の初心者(私です)にもたいへん有益な内容でした。

            何故かというと、
            まず、民事訴訟というのはどういう流れになっているか、というのは実はどこにも明文規定がありません。
            『実務上、今はこのようになっている』というものがとても多いのです。
            この本はそういう「どこにもはっきり書かれていないこと」を「現状、自分の経験からはこうなっていると言える」
            という、最新の事情をレポートしてくれたものなのです。これは「今の時点」での有力な情報です。

            たとえば、
            「裁判官の心証形成の段取り」【第1章】には、事件の部外者である裁判官が
            どのように事件を判断するか、というプロセスが筆者の経験上の想像から語られます。
            ここは非常に納得が行きます。「神様でもない裁判官がどうして事件を理解できるのか」という大きな疑問は
            裁判を経験していない人間にはまず最初に浮かぶものです。(裁判がルーチンの人には浮かばないでしょう)
            そこをズバリまず最初に説明してくれます。(詳しくは本書をお読みください)
            「敵(裁判官)を知る」のはまず作戦の第一歩です。本書に書いてある事はとっても納得しました。
            「アレはしなくて良い」「コレはしなくてはいけない」という判断が自分でできるようになるわけです。
            民事訴訟の本人訴訟の方、まずこれは最初に知っておくべきです。無駄な作業をしなくて済みます。

            あとは実際の裁判の流れがカンタンに説明されます。これも、訴訟の初心者にはどこにも明文規定が無くて、
            裁判官に質問すると(裁判官は忙しいので)「詳しい弁護士などに相談してください」と門前払いです。
            (それは仕方のない事ではあるが、それではと「書記官」に質問しに行くと、おかしな事を言う書記官もいるので
            本当に困りました)
            しかし、「証言当日に裁判所ですることリスト」のようなものも丁寧に説明されているけれど、
            それは本来は裁判所が作成して無料で当事者に配布すべきものではないか、と思います。

            裁判を経験しながら(まだ係属中)気がついたことは、日本の裁判の手続きというものは
            どこにも明文規定が無かったり、慣習でそうしているだけだったり、誰も正解をしらないままやっている事だったり
            そういうものが非常に多い、ということです。びっくりします。この本の一部分は、そういうものをカバーしています。
            「誰がそうしろと決めたものではないが私は経験上これが良いと思う」というものが書かれている。
            それはたいへん参考になります。(自分も納得できるものはそれを採用する、ということです)

            ですので「素人の本人訴訟」の方にも、読んで為になる本だと思います。ただしあくまで「心得」であって
            自分の信念や思想形成に糧を与えてくれる本ではありません。実用書としてはこの本の価格は高すぎます。
            なので星は五つにはできませんでした。半額にして、あとは裁判所が無料で公開すべき内容と思います。
            裁判所も是非、頑張って欲しいと思います。

            ■ 書いてから気がつきましたが帯の宣伝文句「"勝てる裁判"の秘訣が満載」はまったく違いますね。
            中身は「心得」です。著者は「勝てる」とはどこにも書いてません。本書にいくつも出てくる「下手な
            弁護士の策略」の見本のような宣伝文句です。

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            【裁判関係本のレビュー-8】民事訴訟法 (有斐閣アルマ) 単行本 - 2009/3

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              ★★☆☆☆ 2点

              レビュータイトル:法曹関係者独特の「非常に分かりづらい読みにくい文体」が難点 2015年7月30日

              民事訴訟法は「眠素」と学習者からは呼ばれる、と聞いていますが(退屈で眠くなるらしい)
              訴訟を経験してみると(本人訴訟の原告です・審理中)、人間の品性やら頭脳の善し悪しやら、
              「司法試験受かった人間がこんな子供のような屁理屈を言うか?」など、
              人間の隠れた姿が露わにされて「こんなに面白いものがあるのか」と刮目させられます。

              この本を参考のために(私はあくまで本人訴訟を初めて経験する法律の素人です)
              さんざん他の書物を読んでから手に取ってみました。初学者向けのようなので
              見落としていることが簡単に見つかるかも、と期待して、です。

              が、

              この本は悪文の典型です。特に第3章がヒドいです。一文が冗長で、長すぎて、しかも
              (でくくられた例外の紹介が多用されていて)
              一度の読み下しで理解できる文体ではありません。何度も文頭に戻って読み返さなければ
              何を言っているのかがわからない。

              法律家の書く文章は意味が分かり難いのが一般的ですが(しかもそういう文章を気取って書く人もいる)
              ほんとうに読みづらいです。こんな文章を読まされるから「眠素」なんだろうなと、合点が行きます。

              声を大にして言います。「読みづらい!」「法律は法律家だけのものじゃない!」「分かりやすい文章を書け!」
              これから法律の専門家を目指す人には特に言いたい。「こんな文章を手本にしてはいけない」と。

              初心者に民事訴訟の全体の流れを把握させるならもっと薄い本で十分ですが
              「知らないところを探求しよう」と思ってこの本を二冊目として手にすると痛い目にあいます。あいました。
              筆者(複数)はわたしと同世代ですが、洗練された分かりやすい文章を書く訓練をするには遅すぎるでしょう。

              初学者の読む本ではありません。(分かりづらい悪文の典型です)
              内容も深みがありません。他の本をあたるよう、専門家を目指す人にも強く助言します。

              プロにも高度な話題を、法律の素人にも分かりやすく、しかも知的に優れて他の分野の仕事にも役立つような
              文章を書く人もわたしは見つけました。そういう本と出会うことは幸福です。
              本物を目指すなら田中豊氏の著書を読むことを薦めます。
              田中豊氏の本は法律に関係ない仕事をしている普通のビジネスマンにも
              得るところが大きいです。

              ☆ふたつ、の評価は「民事訴訟を本人訴訟で初めて提起する」人間からの評価であることを
              ひとこと付言いたします。

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              【裁判関係本のレビュー-7】民事訴訟の基本原理と要件事実 単行本 - 2011/1/1 田中 豊 (著)

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                ★★★★★ 5点

                レビュータイトル:法律の専門家を想定読者とした高度な専門書 2015年7月23日

                本人訴訟の原告です。
                田中豊氏の本は「法律文書作成の基本」「事実認定の考え方と実務」と
                本書の三冊を読みました。この本はその中でも最も専門家向けの高度な内容です。出てくる
                事例がすべて最高裁の判例。即ち、最高裁まで争われた、非常に困難な事案についての解説です。
                これは、新民事訴訟法(平成10年1月1日施行)で、旧民事訴訟法のもとで行われていた実務上の
                工夫を条文化したけれども、「筆者の裁判官または弁護士としての経験の中で、どのように
                (職務を)遂行すべきなのか明確でない場面にしばしば遭遇してきた。そのような不明確さの
                原因は、民事訴訟の基本原理が実際の訴訟の手続きにおいてどのような意味を有していて
                どのような効果を導くことになるのかが、当該事件で問題とされている実体法上の争点との
                かかわりにおいて正確に把握されていないところにあると感ずることが少なからずあった」
                (はしがきから抜粋)

                そのような「根拠法規と訴訟実務とのギャップ」は、訴訟素人の私もよく体験するところ
                であるけれども、本書はその中でも「(訴訟という手続きを)一生に一度利用するかどうか
                というものが理解することができるというわけにいかないにしても、(専門家が)そのような
                活動の規範をあらかじめ理解することができないというのでは困ります」として書かれた本
                ということなのです。(はしがきから抜粋)

                ですから内容は非常に高度です。釈明権(第4章)などの解説は非常に分かりやすく書かれており、
                専門家でも誤解しているという実態が伺えます。しかし、釈明権の意味の解説が目的ではなく、
                釈明権の行使をめぐる「問題点」の例示を「判例」を参照しながら最高裁の判決を検討する
                という内容なのです。これは本人訴訟の初心者がその訴訟活動の実行のために必要とする
                情報のレベルをはるかに超えています。専門家が読む頂点に属する書物と考えてよいでしょう。
                専門家を対象にした、「訴訟」というものの実態を非常に先鋭的に描き出したドキュメンタリー
                として読める、とても読み応えのある一冊です。同時に、日本の訴訟というのは「明文化されていない」
                実務上の工夫や先例(裁判例、判例)や慣習によって運営されているものなのだな、ということも
                よく理解できます。例えば「弁論主義」を説明する時に必ず言われる「裁判所は当事者の主張しない
                事実を判決の基礎としてはならない」という規律は、実はどこにも明文規定が無いそうです。(95頁)
                この国の民事訴訟手続きには明文規定のないものがたくさんあることを痛感します。それでいいのか?
                という疑問が募ります。

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                【裁判関係本のレビュー-6】和解交渉と条項作成の実務 単行本 - 2014/12/2 田中 豊 (著)

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                  ★★★★★ 5点

                  レビュータイトル:法律実務家を対象とした優秀本 2015年7月14日

                  本人訴訟の原告です。提訴から2年経ちました。
                  提訴前から和解提案し、提訴後も和解を何度か提案しましたが
                  被告代理人弁護士がまったく応ぜず判決まで行こうとしています。

                  形勢は私に有利と判断していますので裁判所から和解の提案が成された時に
                  どのように応じたら良いのか準備の為に読みました。

                  日本は民事訴訟の32%が和解で終わり、判決で終わるのは33%だそうです。
                  (出所:平成23年度司法統計第19表 第一審通常訴訟既済事件数)
                  しかしその他の3割近くを占める「取り下げ」も訴訟外の和解によるものも
                  多数含まれていると考えられる為、「和解」が紛争の解決に果たす役割は
                  「判決」以上のものがあると考えて差し支えが無い。
                  ならばそれを勉強しておくことも当事者として重要だろうと考えました。

                  そもそも田中豊氏の本にはハズレが無い。
                  この本もQ&A方式で書かれており、その回答も
                  「和解の申し出をしたら自らの立場が弱いことを自認しているとして裁判所から
                  その後不利に取り扱われるのでは無いかという懸念は不要といってよいと思います」
                  などと明快で分かりやすい。

                  読み手は明らかに「法務のプロ」すなわち弁護士や裁判官ですが、
                  私にもたいへん分かりやすい一冊です。和解提案が来そうだったら、その前に読んでおけば
                  プロと渡り合える準備が整えられる本と思います。

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                  【裁判関係本のレビュー-5】法務担当者のための民事訴訟対応マニュアル〔第2版〕 単行本(ソフトカバー)- 2014/2/13

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                    ★★★★☆ 4点

                    レビュータイトル:タイトル通りの良書だけど法務の実際は「弁護士との協働」以上のものは書いてない 2015年7月14日

                    本人訴訟の原告です。提訴から2年かかってまだ判決に至らず。
                    このため、参考になりそうな図書は片っ端から読んでます。

                    結論を言えばこの本はタイトル通り
                    (1)(企業の)法務担当者のための
                    (2)民事訴訟対応マニュアル
                    です。それ以外の人、目的には向いていない。本人訴訟は想定外の本です。

                    そういう目的の為の本として読めばこれ一冊あれば類書は不要と言える良書です。
                    「企業の法務担当者向け」に、分かりやすく書かれていて私にもよく理解できます。

                    私にもよく理解できる、ということは、つまり「法学部を出たような専門家にしか分からない事は書いてない」
                    ということです。この本の想定読者は「法務担当のサラリーマン」です。そして「法律の専門家すなわち弁護士と
                    どのように協働するのか」という事が具体的に書いてある本です。「自分で訴訟を提起し勝訴まで行く方法」が
                    書いてある本ではありません。準備書面やら陳述書やらの「簡単な書式」は掲載されていますが、その内容について
                    は、或いは「書き方」については「弁護士と相談の上で作っていくものであってこの本の記述の対象外」という
                    スタンスです。

                    ですので、ここから先の実務は弁護士がやる、という前提ですべてが書かれていて
                    「そこまで行くまでに知っていなければならない事」が具体的にかつ丁寧に(誰にも分かるように)
                    書かれている本だという事です。

                    本人訴訟のためには圧倒的に物足りないですが、そもそもそういう本ではないので
                    (企業の)法務担当者のための民事訴訟対応マニュアルとしては☆いつつがあげられますが
                    「主張と証拠の違い」とか「陳述書と準備書面の違い」とか「口頭弁論と弁論準備の違い」
                    などはまったく説明がなく「実務上そうなっているのでその通りする」方法が説明されているのみで
                    根本的な理解の助けにはならないところが隔靴掻痒の感を強くする本です。
                    そもそも法務省のする仕事は他の省庁に比べて「明文規定が無いが実務上そうしている」という
                    ものがたくさんあって、何を読んでも裁判所の書記官に質問しても「根拠」というものが分からない
                    或いは存在しないものがたくさんあります。(準備書面の一頁の行数とか余白などもそうですね)

                    この本もその点に於いて非常に実務に寄り添ったいかにも「マニュアル本」です。
                    「民事訴訟」について思想を開拓され刺激を受けるような本ではありません。
                    本人訴訟の方は「自分は想定読者ではない」ことを頭に入れた上なら読んでも損は無いと思います。
                    ただし本人訴訟するような人なら、殆どのことは別の本で読んでいるはずです。

                    この本のアマゾンのリンク


                    【裁判関係本のレビュー-4】訴訟は本人で出来る 単行本(ソフトカバー)- 2015/3/5 石原 豊昭 (著), 平井 二郎 (著), 石原 輝 (著)

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                      JUGEMテーマ:電子書籍出版


                      ★☆☆☆☆ 1点
                       
                      レビュータイトル:弁護士先生が上から目線で書いた歴史的古書 2015年5月13日

                      日本は本人訴訟が七割以上らしい。私も本人訴訟の原告です。
                      なぜそうなのかというと「弁護士に依頼するのは割に合わないから」である事に間違いが無い。
                      そういう自分に参考になるかと思って読んだが、いかんせん初版が1962年!の古書。
                      時代に合わせて加筆訂正したとはいえ、根本がもう時代遅れ。どういう事かと言うと

                      この本は、「弁護士にはなったが、頼まれても受けられないあまりに低額の事件の依頼がたくさんあって困った。
                      本人訴訟のニーズはあるようだ。じゃ本にしてみよう」という動機で書かれたと最初に書いてある。
                      つまり「自分では引き受けたくない零細事件を自分でやってもらおう」ということである。
                      それなのに、話題が難しい話しになると
                      「そこまではシロウトには難しいから説明しない。弁護士に依頼すべき」という文が必ず出て来る。
                      『素人』をまったくバカにしているというか、自分はよっぽど難しい仕事をしていると思っているのであろう。
                      今や弁護士など仕事が減って「質によって選別される時代」なのに『最後は弁護士に』という発想なのである。

                      このため、本文の記述はあくまで弁護士目線である。
                      例えば第一章の最初に「訴訟はビジネス」であり(18ページ)、
                      「勝っても費用で足が出るようならやめておくべきである」などといきなり言っている。(19ページ)
                      それはまったく弁護士的理解であり、小額でも提訴しようという本人訴訟の原告の目的は「金」ではない。
                      儲からなくても関係ない。「名誉の回復」や「相手に自分のした事を反省してもらう」ことを主眼としているから、提訴するのである。

                      私たちの求めるものはそんな「弁護士の価値観」に基づくアドバイスではない。
                      私たちの求めるのは
                      「最初から最後まで本人訴訟で完結する方法が書いてある本」
                      「書式の説明ではなく、中身の戦略的な書き方を指南する本」
                      「弁護士不要の本」
                      である。そういうものが弁護士が書ける筈が無い。(だって自分の仕事がなくなるからである)

                      期待はずれ。いまやネットで書式はすべて分かるし、本人訴訟で勝訴したドキュメンタリーまで読める。
                      古臭い技術が得々として書かれた本には用は無い。
                      老人の「センセイ」が書いた、使命を終えた古書である。
                      実用的な価値はもう無いのである。

                      この本のアマゾンのリンク




                      ■ 追記
                      私がたどり着いたのはこの本です→法律文書作成の基本  Legal Reasoning and Legal Writing 3780円 お薦めします。



                      【裁判関係本のレビュー-3】弁護士が勝つために考えていること (星海社新書) 新書 - 木山 泰嗣 (著)

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                        ★★★★☆ 4点

                        レビュータイトル:『本人訴訟』をまったく応援しない姿勢で書かれた本 2015年4月9日

                        本人訴訟の原告です。相手は弁護士を代理人にしているのでこの本を読んでみました。
                        「弁護士は何を考えて裁判に臨んでいるのか」
                        それはこちらの作戦を立てるのに役に立つことだからです。
                        敵を知り己を知れば百戦危うからず。

                        30分で読める内容です。著者のスタンスは明快で
                        「弁護士は素人にできないこんな事をしている」
                        「だから本人訴訟でプロに勝てるわけがない」
                        「この本を読んだら弁護士に任せる気になるでしょう」

                        要するに宣伝ですね。実際、こう書いています。
                        「民事訴訟で勝つためには、弁護士に任せる。これ以外に民事訴訟での勝訴可能性を高める戦い方は存在しません」31ページ。
                        他の多くの弁護士本と同様、自分たちの仕事はよっぽど難しいことをしているから
                        シロウトさんに勝てるわけありません、という事です。

                        そんなことはまったくありません。ここに書かれていることは
                        有能なビジネスマンなら誰でも同様にやっている当たり前のことです。
                        ただ場所が法廷であるだけの違いです。ただし、裁判官がシロウトの提起した訴えに辟易して「プロに相談しなさい」と言いたくなるような訴訟人(原告)がたくさん存在するという事情は想像できます。そういう人たちには「弁護士に相談しなさい」とも言いたくなるでしょう。迅速な裁判の妨げになるばかりですから。

                        この著者は1974年生まれだから今年(2015年)41歳ですね。41歳のビジネスマンの考えていることと大した差異はありません。つまりもっと経験のあるビジネスマンならこの若さの弁護士の言うことは異なる分野の未知の知識として興味を持って聞くけれども劇的に示唆を受けるような事は書かれていない、ということです。自分の部下が自分より見識を持っていることなどあまり期待できるものではありません。それと同じです。

                        どういうことかというと、たとえば「裁判はゲームだ」という著者の説明は分かりやすい。経験してみると実感することです。決して「真実の探求」の場ではない。術策に長けていれば黒も白にできるのです。訴訟相手の弁護士の言動を見てもその事を実感します。弁護士というのは決して「正義の実現」の為に働いているのではない。依頼人を勝たせるためにゲームをしているのです。弁護士であるこの著者本人がそう言っているんだから納得できます。納得できるが、今後の自分の生き方に大きな影響を受けるか、と言えばそういう内容の本ではない。裁判には戦略が必要と著者は書いているがそんなことはどんな仕事でも同じ。「ゴールを考えるところから訴訟は始まる」と著者は書いているがそんなことはどんな仕事でも同じです。よっぽど著者の周り(つまり依頼人)には、そういう事が分かっていない人間が多いのだろう。

                        また、明晰で論理的な文章が書けるのが弁護士だという主張もしているが、そんなものは別に弁護士の専売特許ではない。この著者の周りには(つまり依頼人たち)自分ではそういう文章が書けない人間ばかりなのだろう。裁判の素人でも論理的で明晰な準備書面を書く事は、普段からビジネスで書類を書いている人間には別に難しいことではない。ただ異なる世界の作法を学べば良いだけの事である。(この本にはそういう事は一切書かれていないが田中 豊著「法律文書作成の基本」を読めば書けるようになります)

                        全般に、弁護士の友人がいれば茶飲み話で気軽に聞けるような内容で「訴訟に勝つために弁護士がどういうことを考えているか」を知るために読むのであれば星五つをつけても良いが、「民事訴訟に勝つための答えは弁護士に任せること」(29ページ)という『本人訴訟』をまったく応援しない姿勢(それは自分の仕事を減らすことにも繋がるので当然だろうが)にはまったく賛同できないので星をひとつ減らします。

                        私は間も無く判決が出るところまで来ましたが本人訴訟でプロの弁護士に完全勝利する事例を見せてあげたいと思っています。

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