【裁判関係本のレビュー-10】有利な心証を勝ち取る民事訴訟遂行 単行本 – 2015/1/31 佐伯 照道 (著), 天野 勝介 (著), 森本 宏 (著), 米倉 裕樹 (著)

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    ★★☆☆☆ 2点

    総評:新米弁護士が読むなら評価は違うのかも知れません。或いは「経験があっても分かってない弁護士」が読むのも良いかも知れません。

    本人訴訟の原告です。

    最初に書いときますが、☆ふたつ、の評価は「民事訴訟を本人訴訟で初めて提起する」人間からの評価ですのでご承知おきください。
    ※読み手の立場によって評価軸が変わるのは当然ということを諒解してください。そうじゃない弁護士がたくさんいるので。

    提訴から2年経過してあらかた民事訴訟がどういうものか掴めてきて、
    あとは当事者尋問を残すのみ、という段階で読んでみました。

    駆け出しの新米弁護士向け(或いは司法修習生、法科大学院生向け)の事例研究本でした。
    「はじめに」にも「司法制度改革により弁護士が一気に増え、法律事務所に就職もできず
    司法修習修了後すぐに独立を強いられ、訴訟を経験する機会も先輩もいない弁護士が
    たくさんいるので彼らの訴訟技術向上のために書いた」とあります。(要約)

    要するに「新入社員教育テキスト」のレベルなんです。長年の経験で培った奥義が書いてあるわけでは無い。

    たとえば書かれている事例は「証拠が少なくて依頼者の供述が曖昧な火災事故」なんですが
    「訴訟を始めるためにしなければならない、依頼人からの聞き取りの注意事項」だけで92頁あります。
    そもそも第1章のタイトルが「供述の信用性」です。
    よっぽど、世の中の依頼人というのはいい加減な人間が多いのか。

    そう言えば私の訴訟の相手方(被告)の弁護士も、依頼人(被告)のいい加減な話を鵜呑みにして
    ずいぶん法廷で恥をかいていますが、この本のようなことをしなかった、ということなんでしょう。
    そういう意味では「経験があっても分かってない弁護士」が読むのも良いかも知れませんね。

    あとは具体的に「訴状」「答弁書」「準備書面」などが全文掲載されていてケーススタディには
    なっているのですが、事例が「証拠が少なくて依頼者の供述が曖昧な火災事故」ひとつなので
    まったく『普遍性』というものが無い。「できる限り普遍的・客観的視点にて解説」と書いてあるが
    普遍的なのは「新米弁護士に対しての注意事項」が普遍的なのであって民事訴訟についての普遍的な「遂行方法」
    が書かれているのではありません。「聞き取りの時は相手の話をさえぎらないで最後まで聞く」とか、これはもう
    「ビジネスマナー」のレベルです。

    ということで、素人の私にも読み応えの感じられない一冊でした。
    弁護士といっても新米はこんな新入社員と同じレベルなのかという、当たり前の事がはっきりさせられた一冊です。
    新米弁護士が読むなら評価は違うのかも知れませんが私には益のない本でした。

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